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 2018年の開催レポート
 

主催:和プロジェクトTAISHI



  趣意文   開催の経緯 平和親善揮毫 開催地(8/15)  書道イベント(8/14)   


  
趣意文

8月15日。この日は私たち日本人にとって終戦記念日です。
そして、この日はフランス人にとって人類の幸福と平和を願う
聖母マリアの被昇天祭という特別な日です。

この日、日本の不戦の誓いと共に、
循環と調和と寛容の精神であるWA Spirit (和の精神)が
世界へ伝わりますよう、そして、世界平和を祈って、
書家による大書揮毫を行います。

各会場で行われる日本人書家による世界平和の親善揮毫は、
想像しただけでも東西文化の融合が絵になります。

いずれの場所も世界的な観光地です。フランス人のみならず、
世界中の人々に本プロジェクトのメッセージを発信したいと思います。


パリ国際大学都市日本
MAISON DU JAPON Cité Internationale
Universitaire de Paris

エッフェル塔(シャン・ド・マルス公園)
La tour Eiffel/Parc du Champ-de-Mars
 

エトワール凱旋門(調整中)
Arc de triomphe de l'Étoile

グランド・モスケ・ド・パリ
Grande Mosquée de Paris


開催の経緯
 世界の大都市、ニューヨーク、ロンドン、パリで同時多発テロは起こりました。私はそのことに衝撃を受け、世界平和の祈りを込めて憎しみではなく、愛による平和揮毫を、日本国内で同日一斉に行おうと思い立ちました。それに加えて日本が世界へ誇るべき平和思想「和の精神」を、国内外にアピールしようと考えました。
 そこで昨年9月21日の国際平和デーには、全国47社の護国神社と大阪万博記念公園で、書家による同日一斉の平和揮毫を行いました。さらに神社だけではなくお寺でもそれを開催しようと、「和の精神」が最初に明文化された、十七条憲法制定の4月3日に、全国17都県18ヶ寺で「以和為貴」(和を以て貴しと為す)の平和揮毫を行いました。今回パリで同日に数カ所で開催しようと考えた理由は、こうした経緯によります。
 フランスはイギリスと共に欧州の中心国です。パリはその首都であったことから、ロンドンと同様にテロ組織に狙われました。そこで日本国内と同じように書家による大書揮毫を通じて、世界平和の祈りを同日開催しようと思い立ちました。また、パリは年間の外国人観光客数が世界一の観光都市で、世界中の人々が集まります。ですから、ここから世界へ「和の精神」を発信しようと企画いたしました。

 日本国内、そして世界中には様々な平和活動があります。その中でも和プロジェクトTAISHIがなぜ書家による世界平和の大書揮毫を行うのか。その理由は「ペンは剣よりも強し」という有名な諺にあります。ペン、すなわち書には武力以上に、平和的に世界を変える力があるというものです。

 パリでは世界各国の憲法に多大な影響を与え、近代国家の基となった「フランス人権宣言」が、1789年8月26日に採択されました。そして、この宣言が採択されたフランス革命以降、世界は個人主義の発展と共に自由主義と社会主義に分かれ、やがて社会主義が破綻しました。ところが残った自由主義にも、ほころびが出始めている現状があります。世界は今、次の思想を求めています。
 フランス革命によってなされた「フランス人権宣言」は個人の人権を尊重し、世界人類の良識の基となりました。そこでその次の段階として、その尊重されるべき個と個、国と国が互いにどのように関われば良いのか、それを「和の精神」より紐解き、WA Spirit、すなわち「循環と調和と寛容の精神」として、世界人類に提唱したいと考えています。
 そして、本プロジェクトは「和の精神」が最初に明文化された聖徳太子の『十七条憲法』を、世界遺産(無形文化遺産)に登録することを旗印に活動しています。奇しくも『十七条憲法』と同じく、十七条から成る「フランス人権宣言」が行われたパリで、その決意を表現することは、そういう意味でもたいへん意義があると考えます。
和プロジェクトTAISHI代表
宮本辰彦


平和親善揮毫
 人前で書家が文字を書く「席上揮毫」(せきじょうきごう)は今日、「書道パフォーマンス」と呼ばれていますが、禅と同じく日本独特の精神文化の1つといえます。書家が大きな紙に心に決めた文言や願いの言葉を揮毫する時、揮毫する書家の姿とその筆先に、人々の注目は集まります。するとオーケストラの指揮者がそれぞれの楽器の音をまとめ上げて見事なシンフォニーに仕上げるように、書家の揮毫は人々の気持ちをまとめ上げて、それが大きな祈りの力となります。このたびは人々の意識を世界平和と世界の調和、寛容の精神へと向かわせます。
 書家が和装して平和のメッセージ(以和為貴、世界平和、等々)の日本文に仏文、英文を添えて揮毫します。




 
開催地(8/15)
エッフェル塔(シャン・ド・マルス公園)
 La tour Eiffel/Parc du Champ-de-Mars

 パリは年間の外国人観光客数が世界一の観光都市です。その中でもエッフェル塔はパリを象徴する建造物で、世界で最も多くの人々が訪れるところです。また、エッフェル塔はパリ万博の象徴です。万博そのものがオリンピックと同様に、世界人類の集いの場であり、人類の啓蒙啓発を目的とし、未来の展望を示す国際イベントです。そのようなエッフェル塔で書家による、「世界平和」と「以和為貴」(和を以て貴しと為す)の大書揮毫を行うことは、「和の精神」を世界へ発信するにふさわしい場と考えます。さらにエッフェル塔を含むセーヌ川周辺は、世界遺産に登録されています。和プロジェクトTAISHIは『十七条憲法』を世界遺産(無形文化遺産)に登録することを旗印に活動しているので、世界遺産の地で平和揮毫を行う意義は大きいと考えます。



エトワール凱旋門(調整中)
 Arc de triomphe de l'Étoile

 パリを象徴するエトワール凱旋門の真下には、第1次世界大戦の無名戦士の墓があります。和プロジェクトTAISHIは日本の戦没者を英霊として祀る全国47社の護国神社で、奉納揮毫を昨年に行いました。それと同じくエトワール凱旋門においても、フランスの戦没者に対して不戦の誓いを行い、平和へのメッセージをここから世界へ向けて発信したいと考えます。


グランド・モスケ・ド・パリ
 Grande Mosquée de Paris

 第一次世界大戦でフランスのために戦死した、15万人近いイスラム教徒兵士たちの鎮魂のために、グランド・モスケ・ド・パリは建設されました。パリではキリスト教会や観光地だけではなく、イスラム教モスクでも平和揮毫を開催することは、本プロジェクトのメッセージを欧州の人々に理解していただくためには、非常に意義があると考えます。



 
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 代表宮本辰彦

 日仏協会「日の出」(フランス、トゥール市)会長REIKO麗子

 書家花谷香麗 若凜 小川澪月 山脇たかみ 

 画家若松美加恵 撮影本間響子

 翻訳木村律子 Yannick Johnson

 スタッフ碓氷哲也 Mathieu Kranich

 協力村上佳子
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