神=天=愛

神は愛なり。

キリスト教に限らず、多くの宗教はこれが真理だといいます。
この時の「神」とはこの宇宙を作り給うた存在のことです。
しかし、日本語の「神」という言葉は英語のGodとは違い、それ以外のさまざまなものをも指しています。

自然界のエネルギーを風神、雷神などといい、先祖を氏神、悪霊は魔神と呼びます。
またすでに他界して幽霊となった人も神となります。
つまり、八百万(やおよろず)の人間の力の及ばない存在をすべて神というのです。

確かに昨年アメリカを襲ったハリケーン・カトリーナは、あの世界一の軍事力を誇るアメリカでさえ、為す術もありませんでした。
ちなみに刑事ドラマで亡くなった被害者のことを、よく「仏さん」と言いますが、本来は仏になるのではなくて、神になるというのが、正しい日本人の観念でした。
仏というは悟りを開いた人という意味です。したがって死んだら誰もが悟りを開いた人になるというのはおかしな話で、死んだら誰もが私たちの遠く及ばない存在、つまり、神になるのが正しいのです。しかし、神仏習合といわれるように、いつの間にか日本人の感覚の中で、神も仏も同一に考えられるようになった結果が、あの刑事ドラマのセリフになったわけです。

さてそこで英語のGodのように、この宇宙を作り給うた存在に限定した言葉でそれを言い表すならば、それは「天」です。
つまり「神は愛なり」というのは、言い換えれば「天は愛なり」ということになります。つまり、「天=愛」ということが出来るわけです。

したがって「天」という文字のつく言葉は、そのまま「愛」という言葉の意味に置き換えることが出来るのです。
たとえば日本の神々の最高位にあたる「天照大神」とは人々に愛を照らす神ということになるし、「天国」とはどのような世界と尋ねられたなら、それは愛の国、愛に満ちあふれた世界となります。

また西郷隆盛の「敬天愛人」も、私たちは愛を敬い、その愛をもって人を愛しなさいということになります。

いかがでしょうか。
「天」という文字のつく言葉をこのように捉えると、それぞれの言葉がとても生き生きとイメージ出来るのではないでしょうか。

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